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【哲学入門】7日間で突然頭がよくなる本

9月に江ノ島へ行くことを決意したチェルノです。

本屋でぱらぱらとめくって面白そうだったので
「7日間で突然頭がよくなる本」という本を読みました。
(ネタバレ含む)

いろいろ気づきが多くて次に読みたくなる本がいっぱい生まれる本でした。
同時につっこみどころ満載な本でもありました。

・タイトルが意味不明
・著者の言い回し嫌い
・最後の演習問題の回答の言い回しが超嫌いw




■私の中での本書の位置づけ
カテゴリにもあるようにこれは哲学入門の本と言える。
(途中で普通に難しい表現も出てくるけど)
様々な哲学者の名前とその人が言ったことがコンパクトにまとまっている。
そのため、次にその人たちの原文を読みたくなる。
だから、哲学者の簡単な紹介本と位置づけられる。

さらに、思考法についての紹介もされている。
ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」を
さらに抽象化したものの紹介と私は位置づけた。

以上から、私にとっての本書は
簡易哲学者紹介本+思考プロセス抽象化本
である。

■こいつうざい
本当に好みで勝手な言い分なのだが、いちいちカンに触る表現をしてる。
「哲学は魔法である」←哲学は哲学です。
「(私という著者は)頭が良く見えませんか?」←見えません
「大まかにいうなら、自分が日頃思っていること、知っていることの正反対の立場に立てばいいのです。」
←なるほど、良い事言いますね勉強になります。

■気づき
テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼ(+アウフヘーベン)
弁証法と否定弁証法
近代哲学の中心地はドイツ

■演習問題とその回答
幸福とは何か?
考えるとは?
九十分とは?
インターネットとは?
という4題があった。
















・著者の回答
幸福とは何か?
→偶然の充足
考えるとは?
→理性を生きること
九十分とは?
→活動の納得性
インターネットとは?
→世界との接続














 
・私の回答(著者の回答を見るまえにそれぞれ1分で回答した)
幸福とは何か?→振り返って今になって良かったと思える状態
考えるとは?→パーソナルリアリティを作ること
九十分とは?→集中持続限界時間
インターネットとは?→インフラ











■著者と内容
本って書き手と内容に対してそれぞれ好意または嫌悪を抱くのだと気づいた。
内容が良ければ書き手も好きになるだろうと漠然と思ってたけどそんなことなかった。
そして、それがこうも強く感じられる本はそうそうないだろう。
本の内容以外でも気づきを与えてくださってありがとうございました。

■まとめ
哲学入門として位置づけることも可能ですが、
好き嫌いが出る本だとも思えるので
そこらへんも踏まえて読むことを検討に値する本です。

7日間で突然頭がよくなる本7日間で突然頭がよくなる本
(2012/12/15)
小川 仁志

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【一般文庫】秘密

三連休ですねチェルノです。

東野圭吾さんの秘密を一日で一気に読みました。
面白いし、感動もいくらかしたけど、嫌いな作品でした。

嫌いと言ってもいろいろ感じることがあった上での嫌いなので
読んで良かったなと思うし、良い作品なのだとも思う。

あらすじ(wikipediaより)

杉田平介は自動車部品メーカーで働く39歳。妻・直子と11歳の娘・藻奈美との3人で暮らしていた。

1985年冬、直子の実家に行くために、直子と藻奈美の2人が乗ったスキーバスが崖から転落してしまう。直子と藻奈美は病院に運ばれたものの、直子は死亡してしまい、藻奈美は一時は回復不能といわれたにもかかわらず、奇跡的に助かる。しかしそれは、仮死状態になった娘・藻奈美の身体に、死んでしまった妻・直子の魂が宿っていたのだった。藻奈美の身体に宿った直子に、平介は戸惑いながらも周囲には決してバレないように生活する。

やがて月日はたち、娘の身体に宿った妻との生活に、次第に心のずれが生じてくる。そして直子は、医学部を目指して進学校とされる高校を受験し、見事合格する。奇妙な二人の生活が限界を迎えたある日、長らく消えていた藻奈美の意識が再びあらわれる……。

さて、ここからはネタバレを含みつつ
自分の解釈を書いていきなぜ嫌いなのかを書きます。
(人によっては嫌悪感を与えるかもしれません)











■私が感じたこの本のメッセージ
「子供は親の宝である」
大前提として、藻奈美には直子の魂が転移し、藻奈美の魂は死んだと私は解釈してます。
であるならば、最後は直子が藻奈美として生きていくと決意したこととなります。
ではなぜそう決意したのか。
本来ならば藻奈美の身体にあるべきは藻奈美の魂である。
そのため、その「本来ならば」を世界に向けて実現する手段として
直子が藻奈美として生きることを選んだと考えます。
しかし、そんな自分の気持ちを押し殺してまでそんなことできないのではだろ!
というのが私の気持ちです。
自分は直子なのに他人として生きるなんて常に嘘をつき続けていることに他なく、
そんなことをしたら精神が崩壊すると思います。
ただ、こと自分の子供に限って言えば、「子供は親の宝である」ので
自分を殺せるのではないかと考えました。
だから、もし直子の魂が転移した先が子供以外の身体であれば
その人として生きるという選択肢は選べなかったと思います。

■藻奈美の魂が共存していたという前提
先ほどの大前提を変えて、藻奈美の魂が共存していたと解釈してみます。
この場合この作品は最悪です。
もうそうなったら藻奈美は死んでおらず、直子という魂が加わっただけで
何がなんなのかさっぱりわかりません。
この行動は藻奈美の○○が影響した結果で
その行動は直子の××が影響した結果と好き勝手に解釈して
何がなんのかさっぱりわかりません。

■先ほどの大前提に戻り、藻奈美として生きるということ
いや無理だろ。
特に終盤、直子の精神と藻奈美の精神が入れ替わるという描写があるけど
普通に考えて人の出す雰囲気なんてコロコロ変えられないでしょ、
というのが率直な感想。
最後の指輪のくだりで藻奈美として生きると直子が決意したと読めたとき、
他人として振る舞うという行動がバレるだろw無理だろww
と思いました。
そこは小説なんだからというツッコミが入るのはまあ分かっているんですが、
精神が転移するということを除いたらそれ以外はすごくリアルに描写しているので、
いや無理だろwというツッコミをしてしまいました。

■性描写について(脱線)
厳密には性交シーンはないのですが、それの一歩手前的な描写がありました。
別にあるのは構わないのですが、新鮮でした。
普段ラノベを主に読んでいるので、
「写真をみながらマスタベーションした。」
「薄野といったらソープでしょ。」
「心だけじゃわからないこともある、身体で」
的な表現は読んでて新鮮だった。
ラノベってこのての話題って徹底的に排除してるよなぁって。
まあ、ラノベは登場人物が10代メインだから上記のような描写は合わないのだろうけど
10代なりの性描写ですら存在しないなって思った。
せいぜい下着みえた、「きゃああああ」で終わるし。
だから、ラノベばっかり読んでたらそりゃあリアルでのゲスい話には
ついていきにくくなるなって思いました。

■読み手の属性
最後に、この作品は読み手によって感じ方は大きく異なると思いました。
属性として「性別(男、女)」「年齢(18才未満、18才以上38才未満、38才以上」「子持ちであるかないか」
の3条件12パターンです。
とりあえず、
・18才未満
理解不能。
多分この本読んでも、どの登場人物の考えを理解できず読破できないと思われる。
この年齢で親とかの気持ちや小学生に戻ったときの気持ちを考えられたら
本当にすごいと思う。
(この年代にはラノベ読むことをおすすめする)

・男、18才以上38才未満、子なし(私)
もし、自分が子供に戻ったらというのは十分に考えることができる。
平介の気持ちも想像することができる。
直子の気持ちは母親を思い出すことで想像できなくはない。
しかし、平介と直子が藻奈美に対してどのような気持ちであったかは
具体的に想像することはできない。
藻奈美を愛していたのだろうくらいの漠然としたことしか想像できない。

・その他
わかりません。
男女、38才以上、子持ちあたりはいろいろ思うことがあったりするのではないでしょうか。
多分、メインの読者そうだと思います。


■まとめ
いろいろ書いてきましたが、なんか救われない話だなぁと思います。
しかも、「藻奈美として生きる!」とか感動的なことになってますが、
ある意味でそれは嘘つき続けるということでしょ?
もうその部分が一番許せません。
いかなる理由があるともほいほい嘘をつくなよ!とツッコんでしまいます。
もちろん、愛する子供のためという理由で納得することもできるかもしれませんが、
いかんせん私には子供がいないので現状それはできません。

なんで娯楽的な本読んでこんな悲しい気持ちにならんといかんのか。
もう当分この手の本は読みたくない。
悲しみなんて普通に生きてればいくらでも得られるんだから進んで得ようと思えません。
娯楽というのは、だいたいは「うひょおおおおおおおおおお、ワロタw」とかいっておけばいいんですよ。

以上です。











【Ruby】サンプルプログラムが動かない【EvernoteAPI】

エラーが解決できなかったチェルノです。

先日、【Ruby】sudo gem install evernote ができない。エラー吐く。【EvernoteAPI】
evernoteのパッケージをインストールできたのですが、
その後のサンプルコードでエラー吐きつづけて結局解決できませんでした。


$ ruby access_toke.rb
/usr/lib/ruby/gems/1.9.1/gems/evernote-1.2.1/lib/evernote/user_store.rb:31
:in `rescue in authenticate': Evernote::UserStore::AuthenticationFailure
(Evernote::UserStore::AuthenticationFailure)
from /usr/lib/ruby/gems/1.9.1/gems/evernote-1.2.1/lib/evernote/user_store.rb:29
:in `authenticate'  from access_toke.rb:17:in `
'

と言われてパスワードやキーの値が間違っていると考えて
そこらへんをひたすらいじってたけど一向に解決しない。
検索しても同じ症状の人はいないらしく情報も発見できず。

ということでevernoteのパッケージを利用することは諦めました。
唯一動作確認できた、evernote_oauthを利用して開発を進めることとします。

【Ruby】sudo gem install evernote ができない。エラー吐く。【EvernoteAPI】

sudo gem install evernoteのコマンドのエラーを解決したチェルノです。


以前、「【Ruby】RubyでEvernoteAPIの試験用開発環境を構築する【EvernoteAPI】」という記事を書いたのですが、
そっちでは「evernote_oauth (0.2.1)」というパッケージを利用しました。
しかし、さらにいろいろAPIを利用するためには「evernote」のパッケージが必要な感じです。

ということで、
sudo gem install evernote

Building native extensions. This could take a while...
ERROR: Error installing evernote:
ERROR: Failed to build gem native extension.

/usr/bin/ruby1.9.1 extconf.rb
/usr/local/lib/site_ruby/1.9.1/rubygems/core_ext/kernel_require.rb:45:in `require': cannot load such file -- mkmf (LoadError)
from /usr/local/lib/site_ruby/1.9.1/rubygems/core_ext/kernel_require.rb:45:in `require'
from extconf.rb:23:in `
'

というエラーを吐く。。。

検索で調べていると
gemでinstallできない理由の多くは
「所望のパッケージをinstallするために予め必要な別のパッケージをinstallしていない」
というもののよう。
(プロキシが邪魔しているというものもあるようだが)

さて、ではエラー文を見てみると…
cannot load such file -- mkmf (LoadError)
が怪しい。
mkmfについてぐぐったら
gem install sqlite3-rubyを実行したらmkmfがありませんよーって言われる。」より、

mkmfはRubyでMakefileするためのライブラリで、
拡張ライブラリを作成するときにextconf.rbでrequireするというのは慣例みたい。

ruby-devというパッケージをインストールしなきゃいけないみたい。


とのこと。
ということで、
sudo aptitude install ruby-dev

そして、
sudo gem install evernote
通った!

gem list
*** LOCAL GEMS ***

evernote (1.2.1)
evernote_oauth (0.2.1)
oauth (0.4.7)
rack (1.5.2)
rack-protection (1.5.0)
rubygems-update (1.8.24)
sinatra (1.4.3)
thrift (0.9.0)
thrift_client (0.9.2)
tilt (1.4.1)

入ってる!
(1時間弱で解決した)

まとめ

・gemでinstallできない理由の多くは
「所望のパッケージをinstallするために予め必要な別のパッケージをinstallしていない」

・evernoteのパッケージをinstallするためにはcannot load such file -- mkmfのエラー文より、
ruby-devが必要である。

・「この aptitude にはスーパー牛さんパワーなどはありません。」

今後
今渡こそいろいろEvernoteAPIをいじっていきたいです。

【気づき、疑問、感想、考察】新海誠作品を見て【感想】

アイセーーーーーーーーーーーーイ!!チェルノです。

この前、「言の葉の庭」を映画館で観て
先日、「秒速5センチメートル」をDVDで観ました。

二つの作品を観て共通して抱いた感想は
「綺麗」でした。
描写がひたすらに綺麗だった。
あと共通点として
文字がすごいリアルに描かれている。
本当にキャラがこういう字書きそうだなってものを描いてる。
加えて、書く描写もすごいリアルだし、すごい。

さて、話の内容であるが、
「言の葉の庭」の方はあんまり好みでないかもしれない。
ただ、観る時期によっては感動するかも。

そして、「秒束5センチメートル」の方はいろいろ考えさせられた。
一話は良い話ですごい感動したけど、
二、三話バッドエンド的な話だった。
でも、全部通しで観ると、これはハッピーとかバッドとかそういう話ではなくて
もっと「深い」ところでメッセージを伝えようとしているんだなって感じた。
環境があって時間があって、その中に変わらないお互いの気持ちがあって、
そういうところにいろいろある、みたいな。

初恋の子とキスして、でもそれ以降は特になにもないって
どこかであった話だなとなりつつ。。。。

あと、新宿や大宮と自分の行ったことのある場所の風景が描写され、
確かにこんな感じであると思ってた。
だから、異様にリアルに感じた。一方でこんなに綺麗ではないだろうとも思った。
さらにそこから、自分の感じ方で映画のように世界が見えるのではないかとも思った。
これは「言の葉の庭」でも感じた。
両作とも今の都会を描写していて、そこから非常にリアルを感じて
実は自分のいる場所は綺麗なんじゃない?って思えるのは新鮮な感覚だった。

ということで新海誠の作品は「綺麗」でした。
そして、とても引き込まれる作品でした。
まだ観てないやつもそのうち観たい。




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花村怜美、近藤好美 他

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Author:*チェルノ*
灼眼のシャナという作品が好きで
シャナが大好きです。
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